(シルク)スクリーン印刷で使用する刷版は、一般的に四角い枠にメッシュ(紗)とよばれる網目状の布地がピンと張られ、そのメッシュの目が詰まっているところ、詰まってないところで印刷画像を作っています。
メッシュがたるんで張られていると、版・印刷不良になってしまいますので、ある程度の張力でメッシュを張ります。そのため枠に強度がないと、紗の張力で枠がゆがんできてしまいます。
版枠の材質はアルミや木がよく使われております。木枠は自作もできるので個人のホビーとして使用されていることが多いですが、製版の現像工程等で水洗・乾燥しますので水分を吸って乾燥することで枠がゆがんでくる可能性があります。そのため印刷工場では再製が容易で、ゆがまない丈夫なアルミ製の枠を使用しております。
枠の形は通常額縁のように四角形ですが、主にTシャツ等の繊維製品、反物生地など手捺染(ハンドプリント)工場の多くは、版枠手前(下部左右2ヵ所)に治具が付いている枠を使用しています(写真:一番外側の枠)