【シルク製版】スクリーン上にある網点の拡大写真

写真やグラデーションなどの階調表現には”網点(ハーフトーン)”が主に使用されます。
実際、製版されたシルクスクリーン上ではどのようになっているのか。
拡大写真を撮ってみましたので、ご参考ください。

100線60%(200メッシュ)
100線60%

100線80%(200メッシュ)
網点100線80%

スクリーンメッシュ(紗)上に真円のドットが乗っているのが、確認できます。
スクリーン印刷の場合、どうしてもメッシュ(線径やオープニング)が影響して網点が潰れてしまったり、再現されなかったりします。
しかし製版時点でしっかりとドットが形成されていることが、きれいな印刷上がりの前提となります。
写真調の柄など、もう少し再現性を上げたい!という方、
横山工藝までお問い合わせくださいませ。

コメント

  1. 深川宙運 より:

    お世話になります。趣味でスクリーン印刷をやっています。半年ほどになります。フレームはアルミ製と自作の木枠両方使います。メッシュはポリエステル製の安価なものを使用しています。#80、#120、#150の3種類です。ベタ物はほぼ問題なくプリントできるようになったので、#120を使って、写真を加工し、プリントできないか色々と試行錯誤していますが、気に入った形にはまだ達していません。原画はイラストレーターで作っています。もとの写真の解析度を600dpiで読み込み、コントラスト補正、グレースケール化、最後にモノクロ2諧調化(線数75)して、表面が一番白いインクジェット用紙にモノクロ・きれいで印刷しネガとして使用しています。露光自体は問題ないのですが、細かいドットがうまく定着せず、版の水洗い中に、細かな部分が消えて行ってしまいます。露光の時間を多少長めにとると乳剤が固まってきて綺麗に抜けないような気がします。技術的なご指導が可能であれば、どの辺を検証したらよいかご教授お願いいたします。よろしくお願いいたします。

    • 横山和也 より:

      当ブログへご質問いただきありがとうございます。
      網点の製版について、以下の通りご回答いたします。
      120メッシュでハーフトーンを製版する場合、75線はすこし細かいかもしれません。濃度(%)の低い網点が紗の間から抜け落ちてしまうからです。120メッシュの場合、最も細かくて60線ほど。通常30~40線くらいかと思います。
      露光用原稿は、インクジェットプリンター用のフィルムや第二原図(トレーシングペーパー)でお試しください。また紙を半透明にするスプレーがどこからか販売していたと思います(品名を失念してしまいました。または紙を油に浸して乾燥させてから露光してください)
      網点の黒濃度(遮光性)が増すようにデータを補正してください。C,M,Y,K+αのすべてのインクを100%で出力すると黒濃度が増します。現実的にはにじみ等が出ますので、程良い条件を探ることになります。

      <まとめ>
      1.線数を低くする。
      2.露光原稿用紙の光の透過性を上げる。網点部分の遮光性を上げる。

      以上、ご参考になれば幸いです。
      ご不明な点などありましたらお気軽にお問い合わせください。

      横山工藝
      横山和也