通常、スクリーン紗(ポリエステル)は乳白色ですが、黄色や赤色など色の付いたスクリーン紗があります。ではこの色付きの紗の意味は?
写真製版では紫外線で露光し感光膜を硬化させ(また未露光部は現像時に溶けて)柄を形成します。この露光(焼付け)工程にて紫外線光が未露光部分まで回りこんでしまう現象をハレーションといいます。
スクリーン版では紫外光線が紗に当たって反射して、遮光部分にまで感光し、柄の際(エッジ)がきれいに抜けていない版になってしまいます。
赤や黄色に紗を染めることでこの反射をある程度防ぐ効果があるため、長く露光を要する製版や200メッシュ以上の細かい紗で用いられております。