高さのある被印刷物に「全面にベタを打ちたい」「辺の際まで印刷が及ぶ」といった場合、下記のような治具を置くと段差に引っかからなくなりスキージの摺動がスムーズに動くようなります。また被印刷物の角とスキージの摩擦が軽減するため版の耐刷性もあがります。
治具がないと段差で引っかかる。
同じ高さの治具を設置し段差がなくす。図は摺り始めだけ治具を配置しているが、摺り終わりにも治具を設置する。
治具と被印刷物の隙間はスキージを斜めにすることでさらにスムーズな摺動ができる。
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シルクスクリーン“印刷”についてはあまり書いていなかった…
スクリーン製版の紗のことはいくつか書かせていただきましたが、印刷についての記事...
<付記>全面にベタを引く場合、ずれて欠けたりしないように面より少し塗り足して製版します。何枚も印刷しているうちに塗り足し部分にインクがたまり、被印刷物を汚してしまう原因になります。インクがたまってきたら、一旦印刷作業を中断して、版にたまったインクを拭きとりましょう。