【シルク製版】シルクスクリーン版のマルチ紗について

マルチ×マルチモノ×マルチ

モノフィラメント(単糸)で織られたモノ紗マルチフィラメント(撚糸)で織られたマルチ紗の2種類の紗があると、以前に紹介しました。

マルチ紗・モノ紗

さらにマルチ紗には、
タテ糸(経糸)、ヨコ糸(緯糸)ともにマルチフィラメントで織ったマルチ×マルチ紗と、
タテ糸をモノフィラメント、ヨコ糸をマルチフィラメントで織ったモノ×マルチ紗があります。

弊社で在庫しているマルチ紗では、
60、70、80メッシュはマルチマルチ。
100、120、135、150、180メッシュはモノマルチ。
となっております。

モノマルチ紗の拡大写真

下の写真はTシャツ用の100メッシュ、モノマルチ紗の版です。
(数年間使用している版です。)
モノマルチ紗拡大

タテ糸はモノフィラメント、ヨコ糸はマルチフィラメントです。写真中央部ヨコ糸の撚りがほつれて繊維が2本見えます。白いものはインキでヨコ糸の中に入り込んでいるのが見えます。
マルチフィラメント糸は撚られているためインキが絡まりやすい性質があり、にじみやすい薄い布帛などのプリントでよく用いられておりました。

印刷作業終了後の版洗いは丁寧に

版の洗浄をしっかり行わないと、インキが固まって取りにくくなってしまいます。そして固まったインキ詰まりを無理に取り除こうとこすりすぎると、写真のように撚ってあるフィラメント(糸)が切れてほつれてしまいます。ご注意ください。

<了>

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