目寄れとは
下図のように織組織の経糸/緯糸がずれてしまうことを目寄れと呼んでおります。スクリーン版では印刷時の摺動するスキージの摩擦により発生いたします。120メッシュより低いメッシュで起きることが多いです。
目寄れが発生すると、インク透過が不均一になり印刷の仕上がりに影響します。
目寄れしにくくするには
- バイヤスで紗張りする →織目に角度をつけることで、スキージの当たりを少なくする。(理想は45度です)
- 紗張りのテンション(引張り力)を高くする →縦糸緯糸の弛みをなくす。
- 版全面が均一なテンションで張る
- スキージの加圧を最小限に →必要以上のスキージの印圧をかけないように刷る。
目寄れしにくい特殊なスクリーン紗
経糸と緯糸の交点を接着(半融着)している特殊な紗があります。交点が接着しているのでヨレにくくなります。しかし伸縮性や弾力がないため版のクリアランスやスキージゴムの硬度等の印刷条件を変える必要性があります。また破れやすいので、版面に角を当てたりしないよう版の扱いに注意が必要です。
それでも目寄れしてくるようです。特にオート印刷機で見受けられます。印刷(ショット)数が多いからなのか、印圧なのかまでは検証できておりません…
当社での取扱いは60メッシュ、80メッシュ、100メッシュの3種類です。価格につきましてはメールにてお問い合わせください(申し訳ありませんがサンプルはありません…)。
<おわり>