主に80メッシュです
使い分けとしては、主にデザインの大きさ・太さで決めています。シンプルで太いロゴなどのデザインでは80メッシュを使用します。目が粗くプリントも色濃くしっかり印刷でき、プリント作業中のインク詰まりも比較的少なく扱いやすいからです。
1ミリ程度(もしくはそれ以下)のラインや細かな文字がある場合は100メッシュを使用します。
主に40線です
線数は細かいほど滑らかな表現になりますが、布地の織り目に干渉してモワレがでやすくなります。またコントラストがきつくなり、ひどいと50%あたりで”階調の段”がはっきりあらわれてしまうことも。そのため天竺ニットやコットンキャンバスのような布への印刷では、低いメッシュを使うのが良策でしょう。
平網(一定の濃度)では30~40線。写真調の柄では50線をおすすめしております。
表現よりも作業性を考えがち
私ら製版屋はプリント作業の効率性から版の仕様を決めています。メッシュや網点が細かいと目詰まりが起きやすく、最悪1回刷るごとに版を拭くという沼にはまり終には版が壊れてしまうなんてことを考えてしまいます。
ここ数年、アーティストさんやこだわりをもったクリエイターさんたちからの製版のご依頼も多くなってきています。作業効率よりも表現重視という視点からの版づくりに多くの気づきを得る機会となっており、大変ありがたいことです。
<了>
●国産スクリーン紗 80メッシュ